当研究会では、第20回という節目である今年度の研究協議会(2022年8月6日開催)において、今日までの盲ろう教育に関する取組の成果を共有するとともに、教育関係者、保護者、教育行政関係者等、様々な立場の方からの問題意識や提言等を通して、盲ろう教育の今後の取組の課題を検討・共有しました。
これらを踏まえて、当研究会として「盲ろう児・者の教育・福祉の充実を目指して」と題するアピール文を作成・公表し、諸団体と連携しながら、盲ろう児・者の教育・福祉の充実のために様々な取組を一層進めていきます。併せて、療育・福祉・医療・行政等関係する諸機関に必要な働きかけを行っていきたいと思います。
つきましては、HPに掲載しましたアピール文をお読みいただき、具体的な取組について、ご意見等をいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。ご意見は、以下までお願いいたします。
全国盲ろう教育研究会事務局 mouroujimukyoku@gmail.com
猛暑に加え、豪雨で被害が出ております。被害に見舞われた皆さまが一日も早く平穏な日常を取り戻すことができるよう願っております。
さて、当研究会第20回研究協議会は、新型コロナ感染症の爆発的な感染拡大を鑑み、オンラインにて、全国各地から、教職員、保護者、盲ろう当事者、研究者、医療・療育関係者、学生等、さまざまな立場の方々、100名程の参加を得て、開催いたしました。
午前は、「弱視難聴児童の実態把握から指導内容を検討し、実践につなげる」 と題して、筑波大学附属視覚特別支援学校教諭の佐々木望美氏に、対象児童の視覚と聴覚の活用の様子と発達段階等を踏まえて、課題を明確にし、児童の主体的な活動を引き出しながら実感を伴ったことばや概念を育んでいる実践の様子を多くの映像を交えながら報告いただきました。また、社会福祉法人新潟地区手をつなぐ育成会あすなろ福祉園生活支援員の上田淳一氏には、「新潟市で福祉就労するSさんの社会生活」 と題して、 Sさんが盲学校を卒業後、社会人としてどのような生活を送っているのか、学校で得た力が、今現在、どのように活かされているのか、そして、どのような課題があるのか、日々の生活の様子と職員からのメッセージやご両親のねがい等を交えながら、報告をいただきました。
午後からは、講演会やデータベース等の情報提供後、20回目を記念して、「盲ろう教育の現状と課題を踏まえて、今共有したいこと」 と題するシンポジウムを行いました。シンポジストとして、青木 隆一氏(千葉県立千葉盲学校校長)、上峯忍氏(鹿児島県立出水養護学校教諭)、井本千香子氏(盲ろう児と家族の会ふうわ会長)、亀井笑氏(筑波大学附属視覚特別支援学校教諭)の4名の方に、それそれの立場から、教育現場で盲ろう児の指導に当たる中で悩み考えたことや実践の中で学んだこと、保護者の立場で望むことやねがい、アメリカとオランダの盲ろう教育の実践から学んだこと、盲ろう教育を取り巻く施策や教育行政等を語っていただきました。これらの問題提起を受け、盲ろう教育を巡る課題の共有を図り、今後の研究会の取組や各機関等への働きかけに活かしていくことを確認いたしました。
オンライン開催ではありましたが、画面越しに盲ろう教育に関心をお持ちの方々と時間を共有できたこと、とても有難いことでした。ご報告や話題提供いただいた皆さま、ご参加いただいた皆さま、要約筆記等ご協力いただいた皆さまに心から感謝申し上げます。
今年度の研究協議会は、第20回という節目になることから、教育実践報告や各地の報告から取組や成果等を学ぶとともに、シンポジウムにおいて、様々な立場の方からの問題意識や提言等をいただき、今日までの成果と今後の課題を共有できればと考えております。
以下の内容で予定しています。
1.期日: 2022年(令和4年)8月6日(土)10:00~16:00
2.内容: 実践報告Ⅰ
「弱視難聴児童の実態把握から指導内容を検討し、実践につなげる」
筑波大学附属視覚特別支援学校教諭 佐々木 望美 氏
実践報告Ⅱ
「新潟市で福祉就労するSさんの社会生活」
あすなろ福祉園生活支援員(前新潟盲学校教諭) 上田 淳一 氏
リレートーク(各地域、団体、学校等からの近況報告)
シンポジウム「盲ろう教育の現状と課題を踏まえて、今共有したいこと」
シンポジスト:
青木 隆一 氏(千葉県立千葉盲学校長)
上峯 忍 氏(鹿児島県立出水養護学校教諭)
井本千香子氏(盲ろう児と家族の会ふうわ会長)
亀井 笑 氏(筑波大学附属視覚特別支援学校教諭)
3.開催方法: Zoomによるオンライン開催
4.参 加 費: 1,000円(情報保障代を含む)
5.申し込み方法: 下記のURLから、Googleフォームにてお申し込みください。
https://forms.gle/kXa49jqm6oRufTRK9
みなさまにおかれましては、参加について是非ともご検討ください。併せて、各地域、団体、学校等からの近況報告・交流の場として設定した「リレートーク 」での報告について、ご検討ください。
不明な点は、事務局までお問合せください。
標記についてご案内いたします。
〇主催
特定非営利活動法人 全国盲ろう児教育・支援協会
〇日時
2022年6月26日(日) 午前9:30~11:30 (日本時間)
〇場所
オンライン(Zoom)により開催
〇プログラム
6月26日(日)~盲ろう児との関わり方や実践内容を学ぶ~
9:00- Zoomへの入室開始
9:30-9:35 開会
9:35-10:55 バーバラ・マイルズ氏、マリアンヌ・リジオ氏の講演
(参加者の方からのご質問への回答を含む)
10:55-11:10 岡本明氏の講演
11:10-11:25 2021年度文部科学省委託事業 「学齢盲ろう児の学習と教育の 内容と方法が卒後の盲ろう児の生活に与える影響に関する研究」
についての報告
11:25-11:30 閉会
〇申し込みについて
申込締め切り:2022年6月19日(日)
申込先:特定非営利活動法人 全国盲ろう児教育・支援協会(担当:橋間、佐藤、山下志保)
〒162-0042 東京都新宿区早稲田町67番地 早稲田
*詳細は、以下をご覧ください。
http://www.jdba.or.jp/news2/index.php/view/118
早いもので、3月中旬になってしまいました。来年度から大きく環境が変わる方もいらっしゃるかもしれませんが、落ち着きましたら、本研究会へ登録変更のご連絡をいただけますと助かります。よろしくお願いいたします。
さて、年度末のお忙しい時期ではありますが、令和3年度文部科学省委託事業報告会のご案内をいたします。本研究事業は、筑波大学附属学校教育局が受託し、盲ろうの子どもたちの指導の充実を目指し、本研究会も連携・協力し、進めてきたものです。
報告会は、オンラインにて、3月26日(土)13:00~16:30に行われます。詳細は、以下をご覧ください。参加費は無料、盲ろう教育に関心のある方はどなたでも参加できますので、お時間のある方はどうぞお申し込みください。
令和3年度文部科学省委託事業「盲ろう児に対する指導の充実」報告会のお知らせ | 筑波大学附属学校教育局 (tsukuba.ac.jp)