TBS「報道特集」にて、以下の通り、盲ろう教育の特集が放映されます。
9月15日(土)17:30からのTBS「報道特集」において、18時過ぎから「盲ろう教育」が特集されます。
番組の中で、第15回・16回研究協議会でそれぞれ実践報告いただいた神奈川在住のMさんや種子島在住のSさんの成長の様子、先生の関わり、関係機関間連携の様子等が放映される予定です。
どうぞご覧ください。
全国盲ろう者協会から、研修会についての案内がありました。以下に転載いたします。
社会福祉法人全国盲ろう者協会
理事長 真 砂 靖
パーキンス盲学校研修報告会のご案内
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。当協会の運営にあたりましては、平素よりご支援ご指導を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、当協会職員の亀井笑が、昨年9月から本年5月までの9ヶ月間にわたるパーキンス盲学校での研修を修了し、職場復帰いたしましたが、今般、広く関係者の参考に資すべく、この研修の報告会を実施することといたしました。パーキンス盲学校での研修内容に加え、研修期間中に訪問したカナダ盲ろう者協会、テキサス州の盲学校訪問で得られた盲ろう児・者の状況なども含めて報告したいと考えております。
ご多忙の中、誠に恐縮ではございますが、本報告会のテーマに興味・関心をお持ちの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
なお、ご参加いただける場合は、下記の電話・ファックス・メールにて、お名前、ご所属・ご連絡先を、9月20日までにお知らせいただきますようお願い申し上げます。会場の定員に達し次第締め切らせていただきます。
記
1, 日時 平成30年9月21日(金)14時~16時30分
2, 場所 全国障害者総合福祉センター(戸山サンライズ) 中研修室
〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1
電話 03-3204-3611
http://www.normanet.ne.jp/~ww100006/tizu.htm
3, お問い合わせ先
社会福祉法人 全国盲ろう者協会(担当:橋間)
〒162-0042
東京都新宿区早稲田町67番地早稲田クローバービル3階
電話03-5287-1140
FAX 03-5287-1141
Eメールinfo@jdba.or.jp
国立特別支援教育総合研究所が毎月、発行しているメールマガジンに理事長が全国盲ろう教育研究会第16回研究協議会の実践報告について書いていますので、以下に転載いたします。
「実践報告」 宍戸 和成(国立特別支援教育総合研究所理事長)
学校が夏休みに入り、七月の終わりから八月にかけて、研究所でも様々な研究協議会などが予定されていた。子どもにとっては、待ちに待った夏休みだが、先生方にとっては、自分なりに研鑽を積む絶好の機会である。しかし、今年は台風の襲来等で予定されていた研究協議会が中止になるなど、思い掛けないことがあった。それでも、幾つかの催しに顔を出す機会があり、そこで、改めて思い起こしたことがある。学校現場にいた頃、耳にたこができるくらい聞かされたことを。「事例研究の大切さ」についてだ。
ここのところ、毎年、盲ろう教育の研究会が、研究所を会場として開催されている。そこでの実践報告を聞いた。鹿児島県の離島で盲ろうの子どもが生まれた。その子が一歳の頃であろうか、テレビで取り上げられた。専門的な指導・支援をどのように提供するかという問題提起である。その後、その子と保護者は、鹿児島市にある視覚障害者を教育する特別支援学校へ定期的に通い、相談をするとともに、指導・支援を受けた。全国盲ろう教育研究会の方々も、定期的に離島を訪ね、家庭での関わり方について、直接、指導・支援をした。その子の相談や指導を担当した先生は、5年間にわたり、関わりの記録をとり続けた。この四月、離島にある特別支援学校の小学部一年生になったとのことである。
つまり、5年間に及ぶ関わりの記録を実践報告として、この夏の研究会で発表した訳である。まさに試行錯誤の連続である。記録していた映像を適宜盛り込み、指導の流れが紹介された。私が共感したのは、子どもの思いを必死で想像しているところだ。それが見事に当たる時もあれば、外れる時も。その姿は、「子どもから学ぶこと」と言い換えることもできよう。子どもの小さな反応から、様々なことを類推している。意思疎通の成立が、徐々に多くなっていく。5年間という歳月は、子どもと担当する先生の間に確かな繋がりを形成する。そんなことが分かる実践報告だった。
私が、昔、勤めた聾学校の小学部は、担任が3年間持ち上がることを原則としていた。高学年を二度、そして低学年を二度、それぞれ3年間ずつ担任した。持ち上がりはいいこともあるが怖いこともある。それは、自分の考えが子どもにしっかり伝えられる反面、自分の“色”も子どもに反映してしまう。でも、3年間じっくり子どもと付き合えることは、自分にとっていい勉強でもあった。ある時、先輩から「3年間指導しても、なかなか上手く育てられないこともある。そんな事例を紹介してみては?」と言われた。それで、3年間の指導経過を事例研究としてまとめたことがある。あれやこれやと苦心しても、なかなか子どもの言語力を伸ばすことは難しいという事例だった。それを通して、指導の難しさと醍醐味を体験することができた。その子とは、今は年賀状でのやり取りしかないが、家庭人として幸せに暮らしている。
指導事例は、学校現場だからこそまとめることのできる研究である。うまくいったことばかりではなく、なかなか思い通りにいかない実践事例についても、事例研究として実践報告することが大切だし、それを積み上げていくことが、回り道かもしれないが、今、特別支援教育において求められていることのような気がする。
国立特別支援教育総合研究所が平成29年度に実施した全国の特別支援学校に在籍している盲ろう幼児児童生徒の実態調査の報告(速報版)を公開しています。
視覚・聴覚・知的・肢体不自由・病弱・知肢併設・総合種など、様々な校種の特別支援学校に315名の幼児児童生徒が在籍している(教育相談児を含む)ことがわかりました。
実態調査の結果については、以下をご覧ください。
http://nc.nise.go.jp/news/2018/0726
全国盲ろう教育研究会・東京都盲ろう者支援センター 共催
1.研修概要
(1)目的
盲ろう(視覚聴覚重複障害)教育について理解を深め、盲ろう幼児・児童・生徒に対する教育場面において、専門的な指導・支援が提供できる人材の養成を図ることを目的とします。
(2)対象者
特別支援学校や療育施設等で盲ろう幼児・児童・生徒の教育・支援に関わっている、または今後関わる可能性のある方
(3)プログラム
8月21日(火曜日)
10:00~11:00 オリエンテーション、盲ろう概論
11:00~12:30 盲ろう疑似体験
13:30~14:30 盲ろうの子どもたちの理解
14:30~15:30 盲ろうの子どもたちの指導①
15:45~16:30 盲ろうの子どもたちの指導②
16:30~17:00 まとめ
※プログラムは予定です。参加者の状況により変更になる場合があります。
(4)費用 : 無料
(5)会場
東京都盲ろう者支援センター「交流・研修室」
住所:東京都台東区浅草橋1-32-6 コスモス浅草橋酒井ビル2階
アクセス:都営浅草線 浅草橋駅A4出口より徒歩2分、JR総武線 浅草橋東口より徒歩3分
2.お申込みについて
既に、申込期限を過ぎておりますが、定員に若干の余裕がありますので、お知らせいたします。参加希望の方は、以下にお問い合わせください。
東京都盲ろう者支援センター(担当:小平、佐藤彩奈)TEL:03-3864-7003 FAX:03-3864-7004 mail:tokyo-db@tokyo-db.or.jp